正通寺の歴史

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正通寺の歴史

2025/06/22

正通寺の歴史と釋雲照和尚

今日は釋雲照和尚について記事にしたいと思います。

 

釋雲照和尚は、文政10年(1827年)、島根県に生まれました。

 

若くして高野山に登って以降、真言宗および各宗の教義を学び、厳しい修行を行い、真言宗を代表する僧侶として京都で指導を行っていました。

 

明治時代には、明治政府の廃仏毀釈に反対し、建白(けんぱく)を重ねて仏教の維持を図りました。

 

後に、仁和寺の門跡につき、晩年は東京、岡山に戒律学校を開き、仏教界を指導していきました。

 

その釋雲照和尚が22歳のころ、正通寺にて求聞持法を修行されました。

 

今、正通寺の客殿に「戒定慧」の額がかかっています。雲照和尚の御筆です。

20250622 釋雲照4.jpg

太く、大きく、その志の雄大さが表れています。

 

「釋雲照」という本に、おそらく江戸時代の終わり頃~明治時代の始めに描かれた正通寺の絵が載ってありましたので、シェアしたいと思います。

20250622 釋雲照3.jpeg

 

絵の真ん中に書かれてあるのが山門(大門と書かれています)です。

 

客殿改築の際に撤去されましたが山門の横には小門があったんですよ!「あった!あった!」となった方!懐かしいですよね~

 

去年の空撮と見比べてみましょう。少しずつ変わっているところもありますが、だいたいの位置は変わっていないですね!

DJI_0385.JPG

 

山門の奥にあるのが本堂。屋根がきれいに描かれていますね。

20250309 本堂に手すりがつきました3.jpg

本堂の前に常夜灯がありますが、銀杏が描かれていないような…。

 

この頃には植えられてなかったのかな?

 

本堂の左側が大師堂です。その奥の山に鎮守堂と護摩堂があったようです。

 

今も鎮守さんの祠が山の上にあります。

 

そして本堂の右側にあるのが客殿と庫裏。2015年に改築されました。

 

本堂の改築は非常に難しいようで、今残っているものを大事に使っていくしかありません。

 

今後も皆様と一緒に正通寺を護持していきたいです。

 

合掌。